日本では、アメリカカンザイシロアリも増えているといいます。
アメリカカンザイシロアリは、土壌性のシロアリではありません。
そのため、イエシロアリやヤマロシロアリとは違い、被害を受けた部分に土がないという特徴があります。
このシロアリは湿気の有無に関わらず、木の中だけで生きることもできます。
そのため、天井裏から床下までの全ての木材に被害が及ぶ可能性があります。
また、木製品や家具なども被害を受けることが多いようです。
アメリカカンザイシロアリによる被害は、羽アリの発生で気づくことがあります。
発生時期は6月~10月にかけて、場所は柱・窓枠・天井などとされています。
ただしこの時期にしか発生しないというわけではなく、条件さえよければ1年中発生する可能性があるようです。
また砂粒状の糞が見つかった場合も、アメリカカンザイシロアリが発生している可能性があります。
この糞はバラバラと天井から落ちてくることもあれば、畳の下から大量に見つかることもあるようです。
しかしそれがアメリカカンザイシロアリのものだとはまだあまり知られていないため、
処置を行うことなく被害が拡大してしまうことが多いようです。
今挙げたような糞と思われるものに気づいた場合はアメリカカンザイシロアリの発生を疑い、
早いうちに専門業者に調査を依頼することをお勧めします。
イエシロアリやヤマトシロアリと生態が違うアメリカカンザイシロアリは、駆除の方法も異なります。
アメリカカンザイシロアリを駆除するには、「薫蒸処理」というアメリカでも行われている方法が有効だとされています。
この方法は、家屋全体をシートで覆って密封するという大掛かりなものになります。
そしてそこに、毒ガスを入れて全ての生物を駆除することになります。
薫蒸処理ではアメリカカンザイシロアリのみならず、その中にいる全ての生物が一発で死滅してしまいます。
薫蒸処理を行った後に薬剤の効果が残ることはありません。
そのため処理を施した家に住む分には安心でも、近辺にアメリカカンザイシロアリが生息していれば
再び被害を受ける可能性があります。
再度被害が生じるのを防ぐには、家屋内外の広い範囲に薬剤を吹付けるのが良いとされています。
しかし薬剤を大量に使用するとなれば、今度は人体への影響が心配されます。
その上、たとえ予防をしても、完全に被害を防げるわけではありません。
幸いにもアメリカカンザイシロアリの場合、大きな被害が瞬く間に広がるものではないとされています。
繁殖力も、他のシロアリに比べるとそれほど強いものではないようです。
そのためアメリカカンザイシロアリの発生が疑われても慌てず、早いうちに専門業者に調査を依頼することが大切といえます。